【自由大学】石巻・雄勝硯ツーリズム

【自由大学】石巻・雄勝硯ツーリズム

自由大学にて、石巻・雄勝の硯(すずり)工房を訪ねる大人社会見学の旅「石巻・雄勝硯ツーリズム」(2013年11月23日〜2日目 11月24日)の募集が開始しています。

講義内容

東北を旅するカルチャーツーリズム「雄勝硯(おがつすずり)」を体験しよう
震災直後から仙台・荒浜の遠藤農園をベースに続けてきた「復興クラブ」の地域体験キャンプ。そこからいろいろな出会いや行動が生まれ、育ってきました。そしてこの秋、自由大学からまたひとつ新たな東北体験旅プロジェクトがスタートします。今回は、硯(すずり)の工房を訪ねるクラフト体験カルチャーツーリズムです。
石巻からほど近い「雄勝(おがつ)」は日本における硯の9割をつくってきたという名産地。私たちが小学生の時使っていた硯も、実は雄勝でつくられたものだったかもしれません。そしてこの雄勝石は、天然スレートとして東京駅の屋根材にも使われていたり、器としても人気があります。2〜3億年前の土からなる原石を採石し、切断し、形を作る。そして彫り、磨き、仕上げていく。今回のプログラムでは、実際に動いている工房を訪ね、職人さんにお話を聞きながら巧みの技を見せてもらい、硯がつくられるまでの様々な工程をこの手で体験してみます。

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復興に伝統工芸、デザインと未来の可能性を一緒に考えよう
ここ雄勝では、東日本大震災で大きな被害に遭い、硯の生産が難しくなってきているといいます。室町時代にはじまり、その後は伊達藩に保護され、職人の高い技術が継承されてきた雄勝硯。それが危機的な状況にあるのです。そこで自由大学ファウンダーの黒崎輝男を中心に、雄勝硯の復興プロジェクトが立ち上がりました。
ただ産業を元に戻すのではなく、文房具という視点に立ち返って、本当によいもので今の暮らしにもあった新しい硯を、雄勝で形にする。道具をつくるだけではなくて、その道具を使う文化を一緒に育てる。このプロジェクトでは、つくり手はもちろん、つかい手としての書家の方や、骨董・アート・デザインの視点からも様々な人にインタビューを重ね、新しい硯のプロダクトづくりをしていきます。また「文房具にこだわる~硯編~」の講義を開講し文房具に対する人々のこだわりを探求したりと、多角的に硯を取り巻く状況を捉えていこうという試みに、私たちもワクワクしています。

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東北がスキな人も、はじめての人も、一緒に「雄勝」を体験しに行きませんか?
ものづくりやデザインに興味がある人も、復興や伝統工芸に関わっていきたい人も、旅を楽しみたい人も、ともに体験し、それぞれが感じたことをシェアし語り合える時間にできればと考えています。雄勝の工房での体験のほか、雄勝の街を歩いたり、石巻にも訪れてシンポジウムにも参加します。宿泊も石巻で景色の良い場所を予定しています。これまでキャンプin仙台や東北復興学のフィールドワークなどで仙台を訪れてきた人にも、是非参加してもらえるとうれしいです。

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【旅の主なスケジュール】
・1日目:学ぶ石巻の旅
朝9:00 仙台駅集合 そこから貸切バスで移動します。
石巻で街を散策&ランチ
シンポジウム「伝統工芸とデザインがつくるみらい」に参加
雄勝硯で墨をすって書を楽しむ体験や、大震災のお話など
石巻泊
・2日目:体験する雄勝の旅
女川を経由して雄勝の硯工房へ
雄勝のいろいろなスポットを見学&お話をきくフィールドワーク
17:30頃 仙台駅で解散
・参加費には、バス代、宿泊費を含みます

詳細・参加申込は以下より↓
https://freedom-univ.com/lecture/ogatsu.html

2013.11.10(日)